憧れ、夢。 十太が見つめた水平線の先は僕にはまだ無い。 いや、正確には昔あった。お医者さんになりたいだなんて、そんな夢があった。 でも、徐々に減衰して、高3の夏に僕は舵を切って背を向けた。 決して諦めた訳では無い。自らの気持ちに従い、自らの手で…
夏である。 梅雨が明けた爽快感そのまま、僕は嵐山へと足を伸ばした。渡月橋、天竜寺の枯山水、竹林の小径。良い心のお洗濯になった訳だが、京都嵐山オルゴール博物館が何より素晴らしかった。オルゴールと聞くと、ゼンマイを回せば音楽が鳴る小さな箱を思い…
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